ダメダメな契約書、使っていませんか?

業務において、契約書のチェックをすることがあります。

他の弁護士とも共通する点はあると思うのですが、私が契約書のリーガルチェックをする際に意識することは、

①一読して、すっと意味が理解できる文言になっているか

⇒一文が長すぎて訳が分からない、というのもNGです。

②用語の統一性がとれているか。

⇒同じ対価を説明するのに、「保証金」と言ってみたり「ロイヤルティ」と言ってみたり「加盟金」と言ってみたり、ころころと用語が変わると、法律的には全く別の位置づけとして扱われてしまうおそれも出てくるので、こういった契約書はダメです。

③「または」「及び」「ならびに」などの接続詞の関係が、正しく使われているのか

④1つの文言から、何通りも解釈できるような、曖昧な規定になっていないか

といったところです。

細かな言い回しなどは、①~④が整ってから修正したり追記したりします。

①~④がひとまず整わないと、読んでいて、非常に気持ち悪い契約書になります。

「契約書なんてなくても、取引は成り立つ!スピード勝負!」

「とりあえず、それっぽいものを作って、印鑑押しておけば大丈夫でしょ」

日々、経営に奔走している方々からすれば、上記のコメントが出てくるのも、大変よく分かるのです…分かるのですが・・・

ただ、どうせ契約書を準備するのであれば、二義を許さない、体裁のととのったものを作る方が、後々の汎用性なども考えると、よいと思っています。

ネットの書式は、骨組みを考えるのに参考にはなりますが、参考にしすぎないようにした方がよいです。コピペして使うのはお勧めしません。

契約条項は、個々の当事者によって契約締結の際に求める趣旨や、当事者間の信頼関係の程度において、内容や体裁が異なります。

そういった契約条項の微妙な調整は、紛争処理をしている弁護士であれば、感覚的な調整をすることが可能です。

契約書を一から作る場合も、既存の契約書を修正する場合も、上記のような調整をします。

契約書は、紛争予防の観点だけでなく、当事者間の契約締結+よりよい事業活動に向けての意思を明確にしておくものとして準備するものですから、二束三文の中途半端なもので済まさないようにしましょう。